
プログラマーのカサギです。
持ち回り制のブログ執筆の順番が回ってきたので、否応なく筆を執っています。
とはいえ、たまにこういった文章を書く機会があるのは満更ではありません。
巷 (qiita) にあふれたテーマではありますが、未経験から入社しそこそこ仕事ができるようになった現在までの過程をそこはかとなく書(※1)いていきたいと思います。
ところで、今でも未経験からプログラマーになりたいという方は多いのでしょうか?
私が 5 年ほど前にプログラマーになりたいと思ったときには、割とブームでプログラミング学校のようなものが乱立していました。
当時の twitter などでも「未経験からプログラマーに!」みたいなものが大量に溢れていました。
現在でもそのような未経験の方が少なからずいるだろうと信じて、経験談として彼らのための一助となればという思いで書いていこうと思います。
【大学時代】
都内の私立大学の文系でした。
文系でもプログラミングの講義を受けることができ、興味本位で受講しました。
Java という言語の最初の講義で、メモ帳を開いて System.out.println("Hello, World!"); と書き、教授の言うがままにコンパイル作業をしてコマンドプロンプトで実行しました。
真っ黒な画面に Hello, World! と表示された瞬間になぜか感激し、講義にのめり込んでいきました。
担当の教授は、大手印刷機会社を退職し、数学者として研究活動をしているド理系の方でした。
恐ろしいくらいに厳しい授業で、50 人いた受講生が 3 回目の授業では 15 人、5 回目には 5 人になっていました…
15 回中 5 回テストがありますが、100 点中だいたい 10 ~ 50 点くらいしかもらえません。0 点もザラにあります。評価コメントも的を得ているものの辛辣です。
文系の脳内お花畑な環境にいた私には逆に刺激的で、しっかりと構成されたスマートな内容で他の講義そっちのけでプログラミングに取り組みました。
講義の最終回は、これまでに紹介された Java の機能や、数学的なアルゴリズムを使用して好きな図形をウィンドウ上に描画するプログラムの発表回でした。
何というアルゴリズムかは忘れましたが、ある一点を中心にランダムに枝が分岐して雪の結晶のような図形を描画するプログラムを作成しました。自分としてはこだわりが盛りだくさんで、描画する枝の回数や色を指定できたり、色も色相環を微妙にずらして綺麗なグラデーションを描くように工夫したりした記憶があります。
授業では登場しませんでしたが頑張ってドキュメントを読んで、クリックした座標を取得してそこを中心点として描画するようなプログラムにしました。
とくにこの点が評価されて、 3 年に 1 回くらい出るという 110 点を取ることができました。
これが私のプログラミング原体験です。
プログラミングの合理性や創造性に惹かれたのだと思います。
しかし、講義が終わってしまうとプログラミングをする機会もなくなり、自然とプログラミングとは無縁な生活に戻りました。
【フリーター時代】
就職活動を全くすることなく大学を卒業した私は自動的にフリーターという身分になりました。
コンビニ・出版社・飲食店・塾・会計事務所・その他日雇い (廃棄物運搬・ライブ会場設営・いちご農園・米集荷場...) などでアルバイトをしました。
途中、都心に住む経済的余力がなくなり三重県の実家に恥ずかしながら帰ってまいりました。
コンビニで缶のビールを買うことができずに発泡酒をレジに持って行ったときに限界を感じました。
気づいたら 30 歳間近に差し掛かっていました。
タモリの教え (※2) に従って、ここでようやく本気で就職しようという気になります。
最後の会計事務所は就職するつもりで働いていましたが、興味のないことはなかなか続けるのが難しいと感じました。
【Web 開発会社を志す】
何をしたいか自分の中のリトルカサギ (※3) に問いかけると、プログラミングをやりたいとのことでした。
とりあえず、ドットインストールで Java を学習し始めますが環境を作る時点で挫折します。
さらに Java の求人などで調べると、どうもブラックなところが多いという記事を多く目にしました。(実情は知りません)
HTML が簡単らしいということは知っていたので、そちらの方面で調べると幾分華やかな仕事環境のようで興味を持ちました。
しかも Javascript という言語でプログラミングらしいこともできるとのこと。
Web 系の会社を志すことになります。
貯金は全くありませんでしたが、背水の陣で MacBook Pro を分割払いで購入しました。
アルバイトをしながら HTML, Javascript を半年ほど勉強しました。
そのころちょうどコロナの給付金が支給され、アルバイトをやめて 2 カ月間勉強だけに専念します。
大変迷惑な話ですが、毎日コーヒー 1 杯でコメダ珈琲に開店から閉店まで居座り、自慢の MacBook Pro をカタカタしていました。
ある程度ポートフォリオ的なものが出来上がったので就職活動に移行します。齢 29 歳。
三重・愛知県の HP 制作会社に応募しまくります。
しかし、どこも返事すらありません。
齢 (弱い) 29 歳に救済はなし (※4) とはよく言ったものです。
藁にもすがる思いでハローワークに行きます。
1 件だけ Web 開発の会社があるとのこと。
地図で場所を調べると 1 軒の建造物と周囲には遍く田んぼしかありません。
絶望の底で幻覚を見ている気分でした。
この幻の会社こそが弊社です。
移転をしホームページも刷新され綺麗なオフィス環境がお分かりいただけるかと思いますが、当時のホームページは質素極まりなく会社の様子もわかりませんでした。
書類選考が通ったので面接のため会社に向かうと、田んぼの中にちゃんと存在していました。
しかも中はとても綺麗でした。
カジュアルな服装で働くイメージ通りの職場環境。
自社開発・自社使用の勤怠システムはとてもグラフィカルでかっこいい。
まさにこういう職場で働きたいという理想そのものでした。
この時点で、田んぼに囲まれていることすら逆にかっこよく思えてきます。
面接はポートフォリオに関する質疑応答など一般的な内容でした。
採用合否は 1 週間後とのこと。
勉強に専念するためアルバイトもせず、リボルビング払いでハチの巣状態だった私は、真夏のいちご農園、ビニールハウスの中 40 ℃を超える環境で汗を垂らして働きながら結果を待ちました。
合格の結果が届き安堵しました。
内定までに学習した内容は
『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』
『開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質』
ドットインストール HTML, CSS, Javascript, PHP
udemy 【JavaScript&CSS】ガチで学びたい人のためのWEB開発実践入門(フロントエンド編)
【入社 1 ~2 年目】
ここからは次回書きたいと思います。
【まとめ】
書き始めると文章が散漫で徒に長くなってしまいます。
現在の仕事内容まで書くつもりでしたが、今回はここまでにします。
https://note.com/neko_chan0214/n/n3a64bc1e1412
私が入社までの自習期間によく読んでいた記事です。
これに比べれば私の努力など屁のようなものです。
こんなカッコいい経歴や学習内容の記事を書きたかったですが、中身が全然追いつきません。